『肩書き捨てたら地獄だった』 読書感想
今さらながら読んでみた。刊行は2年前か。
肩書き捨てたら地獄だった - 挫折した元官僚が教える「頼れない」時代の働き方 (中公新書ラクレ)
- 作者: 宇佐美典也
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2014/12/17
- メディア: Kindle版
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アゴラとかでよく見かけるブロガーが著者。東大卒で元官僚。
タイトルから想像したのは「安易に会社や勤め先辞めたら駄目よ、地獄見るよ」っていう内容です。起業やフリーランスがもてはやされる風潮を批判的に論じて、今の仕事にしがみつけみたいなメッセージかと思って、まぁ気にはなっていたけど読まなかったというところがある。
ところが読んでみると、「セルフブランディング・セルフプローデュースのススメ」みたいな内容。「自分は組織を離れて地獄を見たけど、遠からず組織に頼れない時代が来るのは必至。だから組織を離れてもセルフブランディング・セルフプロデュースで生き抜こう!」っていうメッセージでした。
セルフブランディング。たしかに憧れる。はあちゅうとか。でもハードル高いんだよね。はあちゅうとか。ある程度自分のバックボーンを吐き出さないと駄目みたいな雰囲気があって。はあちゅうとか。まぁフィクションでもいいんだろうけど。
この本の中でも自分語り的な「ストーリー」を提示して認知されるように努力する、みたいな提案がある。抵抗あるなぁ。自分としては、「ストーリー」で認知してもらうのではなく、「機能」として認知されたいという欲望がある。匿名性に守ってもらいたいというか。こんなこと言ってるからブログも続かないんだろうけど。
セルフブランディング、実際にはブログ書いたりSNSで発信したりすること、億劫だったけど少しはそういったことを考えたりしないといけないなぁと思わせて、そっと背中を押してくれる一冊。でした。
で、冷温停止中だったこのブログも再開してみようかと。