フラニーとズーイ/サリンジャー/村上春樹訳

8/25に村上春樹がイベントでしゃべったそうだ。

村上春樹さん「創作は地下室に入るよう」 英イベントで:朝日新聞デジタル

「心の中の地下室」って中二病的なものがたくさん滞留しているイメージ。

中二病的なものっていうのが簡単に言えば生き辛さの感触のようなものであるとすると、それを心の中の地下室から取り出してきて言葉で表現するというプロセスが村上春樹の小説を形作っているのだろう。

フラニーとズーイ」もそのまま「心の中の地下室」に滞留している生き辛さの感触をテーマにしたもの。宗教的な議論がうっとおしいけれども、村上春樹ワールドに通じるものが多々あって、それはそれで興味深い。

村上春樹の解説によれば、この作品は内容よりも文体を味わいが美点だという。文体。うーん、そこのところはピンとこない、よくわからないな。

 

フラニーとズーイ (新潮文庫)

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